別冊

140626_尖底と平底2014/07/05 00:39


あらかた、FB投稿文の再掲。

140626_尖底と平底

 つい先日の、床面の尖った土器の写真以来、わたしはあまりにも適当な事を発言したかもと、少し気になっていました。
そのせいか、その後何気に手に取った通勤電車用で読んでいる本があります。
『日本人はどこから来たか』という本です。
すると、その本には「尖底土器」と「平底土器」という学術用語とその解説文まで出てきたのでした。
(P.81)

 そこから続いて、黒曜石は縄文時代も地産地消製品ではなく、各地からの交換流通品であったとか、いろいろ出てくるのです。

 そして、昨日読んだ条には、偶然にもこのような文章まで出てきました。

 中期以降の呪的信仰ということを考える上に、もう一つ重要な資料がある。
それは、長野県などの山岳地帯の遺跡出土品の中に蛇(へび)のついている土器がかなり目立つことである。
しかも、明らかに、蝮(まむし)とみなされるものがある。
蛇に対して普通の人は嫌悪の念をいだく。
ことに蝮は人々に危害を加える恐ろしい爬虫類(はちゅうるい)の一つだ。
このようなものを、何故土器の口線部などにとりつけたものであろうか、あるいは特別な信仰の用具として、この土器が使用されたもの
であろうか。
とにかく、なんらかの呪的な意味をもっていたにちがいない。
(P.116~)

 とすると、昨日の「ゆべし型デコ様土器」は、じつは鳥ではなく、あの三角形は「蝮(まむし)」の形状ではないのか、と妄想が湧い
てしまったのです(^^;


 たまたま読んでいた本の内容が、FBの写真と同期してる!という偶然の続きがこれ(^^;

 石棒といわれている石製品も、やはり精神生活に関係したものである。
石棒は文字通り石の棒であり、最も単純にその形状をあらわした名称であるが、これには一メートルに近い大きいものもあり、両端がふ
くらんである。
また、三十センチぐらいの小さいものがあり、一端のふくらみに樺皮をまきつけた例もある。
関東地方の農村を歩くとよく小さな祠(ほこら)の中に、この石棒が祭られているものもあり、土地では「石神(いしがみ)さま」など
と呼んでいることもある。
もっとも、これは、縄文時代の遺跡に対する新しい民俗信仰であるが、しかし、石棒自体はやはり実用のものとは思われない・・・
(P.117)


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