別冊 恵比塵
大芦の入口には、無人販売所がある。
マサヨ姉夫妻が、隣の作業場にいたので声をかける。
この唐箕は、百年以上前から使い続けているというのです。
ひえ~!
ということは、わたしは幼少の頃にこの唐箕そのものを触っていたかも知れない。
手伝いをした、ということではない、その頃はわたしはここの家の四人姉妹の一番下の妹と同い年で、いつも遊んでいたのでした。
作業を中断して、その唐箕に書かれていた墨書を見せていただいた。
唐箕を傾けて見せていただいた。底部にこのように書いてある。
「明治二十九年申旧九月廿六日」
「坂本氏求之」
と書いてある。
わたし「『さかもとし、これをもとむ』とありますね。
あれ?五十嵐氏とかではないのですね」
マサヨ姉夫「これ(坂本)は、昔の屋号なのです」
わたし「あれ?、わたしはここの家のことは『ホンケ』とか『クヌギ下』と覚えていました。」
マサヨ姉夫「いや、本当は坂下(さかした)という屋号なのです。
クヌギの木もいつの間にかなくなってしまいました。」
わたし「そうだったのですか、クヌギの木のあった草原坂道あたりは、わたしとサッコの遊び場でした、、、」
昭和三十年代に、大芦中見沢では、「ジンこサッコ!」という囃子言葉がありました。
ここらあたりは、「ジンこサッコの森」だったのです。
×「坂本」→×「坂下」
今更、見直して誤記発見。訂正しておきます。
2016年7月6日。
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別冊 恵比塵
今更、見直して誤記発見。訂正しておきます。
2016年7月6日。