140504_奥会津・小中津川にて ― 2014/05/25 00:55
2014年5月4日のことです。
遅延ブログ、まだやってます(^^;
昭和時代の後半の小中津川集落の河川工事の前後の写真らしい。
額に入れて飾ってある。
ヒロジさんは去年の秋に、鉢植えの樹を畑に植え直してこの一画を雪囲いをしていたのでしょう。
それをまた、掘って、鉢に植えなおすのです。そしてまた秋まで庭に並べ直します。
以前は、落葉を集めて、寝かせておいた木枠。だったはず。
土をならす。それとも代掻きをした田んぼの泥を均す道具?
それとも、風呂の湯掻き棒?
塩ビの菅で田んぼまでの水道を設置して、導通確認。
この水は、隣の集落佐倉の山すそから出る水をせき止めて(「佐倉堰」と呼んでいる)小中津川集落の道路沿いの堀を通っていく用水路の水。
「佐倉堰」は、小中津川の人たちが、毎年五月の初めには堰普請をする。
数年前の連休の時には、ちょうど日程があったので、臨時で参加させていただいた。
ひょっとして、小中津川の宮原あたりは、とても微妙なとても狭い水分(みまくり)の地かも知れないと、思った。
その堰は、現在の「からむし織の里」の位置にあるのですが、この位置は佐倉集落から見てもすこし外れた集落内の地ではない。
集落と集落の境の地といってもいいかも知れない、そしてこの地で道は「くの字形」に曲がった頂点でもあるのです。
その地には、集落から少しはなれて1軒だけ(だと思う)家がありました。
いまだに、なんだかわからない道具(装置)。
畑の線条作り?
昔(昭和時代のこと)も、めったに使わない道具であったろうことは、柄の作り方で想像できる。
畑の畝の谷間を均す道具?
古さ(使っていない)は、上の「線条作り?」と同じ程度であるが、使う時期にはそれなりの時間(期間、日数)は使う道具だろうなと、柄の作りから想像できるのです。
140505_目利箒(めときははき) ― 2014/05/25 22:27
2014年5月5日(4日夜半)のことです。
テレビでは、富岡製糸工場が世界文化遺産とかで、「蚕」と「養蚕」と「桑」とか「蚕のバイオテクノロジー」とかまでの話題が目立つ気もする。
毎年季節のニュースであったのかも知れないが、全然知らなかった。
今晩は、皇后様が蚕を愛でる皇居の行事らしい話題が出ていたのです。
そんなニュースを見た後で(だと思う)、部屋に戻って、布団に入ってから、読みさしの本の続きを読んでいたら、
この写真が目に入ったのでした。写真の右側の箒(ほうき)のことである。
“皇后が目利箒(めときははき)をとって農と蚕の神を祭った。
いつの世にも勧農は国政の基であった(正倉院蔵)”
とある。
『日本の歴史 3 奈良の都』青木和夫・中公文庫(一九七三年一一月一〇日初版/一九九二年一〇月三〇日29版)
20年も前の本である。最新の知見などはないかもしれない、ま、あったとしても、わたしにはそれが最新のことかどうかとか最新の価値を判断する基礎(リテラシシー)もないので、わからない。
たまたま入手して、「読了するぞ!」と思ったので携帯(通勤移動中の読書用)している本である。
ほとんど入眠儀式用の本のようでもあるが、たまたま奥会津まで持っていって、
皇后様のニュースを見た晩に、たまたまそれに関連する頁までを読み進めてあって、たまたまそれに関する(蚕)頁に遭遇した、ということに気づいて、少し大げさに自分を褒めてみようと思ったのでした。
こんなことは、よくあることだ。見逃していることはその何十倍もあることでしょう。
だからどうしたの?ということもある。
のですが、わたしは、布団の中から抜け出して、居ずまいを正して(単に卓袱台に向かっただけですが)、「記憶すべし」と思ったことでした。
この、『日本の歴史 3 奈良の都』の著者(青木和夫さんという人)は、時々どきっとするようなコトバが書いてあるのです。
まぶしてあるという方がいいのかもしれません。青木和夫さんという人の他の著書も読んだことはないので、わたしの勘違いかもしれません。
それは読者であることの特権だと、思っています。
それはなにかというと、
『皇后が目利箒(めときははき)をとって農と蚕の神を祭った。』という説明文章も「ほほう!」と思いつつ(抜書きしようと思ったトリガ)、
『いつの世にも勧農は国政の基であった』という文章でした。
おそらくこの文章を都内で(通勤中の車内)出くわしたら、読み飛ばしたでしょう。
昨日今日の奥会津での野良仕事(一人まえ以下の作業ではあるが)を、したせいだと思いました。
い つ の 世 に も 勧 農 は 国 政 の 基 で あ っ た
2014年5月現在、わが日本国の国政ははたしてどうでしょうか。
すでにして、勧農は、世界文化遺産となりはてている。
(2014年5月5日 恵比塵 奥会津にて)
(と思ったことを後日に書いている(2014年5月25日記述)ので、その日のことが片付かない)
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