別冊

地域開発論Ⅲ聴講記2010/06/11 01:13

お茶の水女子大学 文教育学部 グローバル文化環 熊谷圭知先生のゼミ
6月10日、菅家博昭氏の講義。一般聴講可とのことで、のこのこと出かけてみた。

お断り:【】付きの文は、TwitterでもTweetした分です。

丸の内線は停車時の制動がきつい気がする。気のせいか。

【地域開発論講座】恐る恐る問合せてみた。「公開講座ではありませんが・手続き・・不審に思われない限り・・」 とレスがあった。不審に思われるに決まってるべ、とは思ったが出かけてみることにした。

【地域開発論講座】わたしはどのような行動としたか、それはおいといて、以下は、リアルタイムツイーター発言を拾っておくことにします(笑)。 以下、変な省略であるが【地開講】としておく。あとで、別冊恵比塵に仕立てる予定。ありがとうございました。
【地開講】QT @hanaarebaureshi さあ きょうも動き出す。行くよ、チャッピー!
【地開講】QT @hkanke 上京します。
【地開講】QT @hkanke ギター持参
【地開講】QT @hkanke 郡山駅なう。これから新幹線に乗車します。
【地開講】QT @hkanke 茗荷谷に1400頃着きそう。歩いて大学南門。から左へ、右に曲がり三棟目一階。建物左、右の教室。大宮手前通過。
【地開講】QT @hkanke 上野アナウンスなう。
【地開講】霞ヶ関乗換え、丸の内線へ。
【地開講】QT @hkanke 丸ノ内線東京駅ホームなう。
【地開講】QT @hkanke 丸ノ内線お茶の水駅通過
【地開講】QT @hkanke アナウンスで地上に、次かな。


地域開発論Ⅲ聴講記
【地開講】午後1時半過ぎ、恵比寿を出る。茗荷谷は何故か先月も行ったので地下鉄に乗って茗荷谷駅までは迷うことはない。

茗荷谷駅、今までは降りたことがなかった。今年は2度目であるので、丸の内線の乗換えも間違わなかった。

 一昨日に今回の講師の方に問合せてみたところ、公開講座ではないが、関係者は聴講できることと、「不審に思われ」なければ入校と聴講は出来るでしょうとの返事はいただいていたのだが、「参加します!」と明言していなかったのである。
つまり、アポなし(聴講予約もなし)で出かけてみることにしたのである。

【地開講】QT @hkanke 茗荷谷駅春日通り改札を出ました

【地開講】茗荷谷駅着。気持ちを落ち着けてから、春日通りを北へ向かう。地図は持っているのだが、見ないで適当に歩き出す。 とにかく、南門を目指すのだ。しかし、迷ってしまった。

【地開講】仕方がない、いったん戻って、大通りの看板をあてにして歩くと正門である。正面突破だ。 受付の係員にご挨拶。印刷しておいた講座案内などをバックから取り出して、むにゃむにゃ。


春日通りを北に向かう。地図を頭に入れたはずなのに、左折する通りを一つ間違えたか。
南門にたどり着けない。もう一度大通りに戻り、標識看板の通りにあるくと、正門があった。
慌てて、ゼミと講義室の名前を印刷してきた紙を出して、守衛さんにお尋ねする。
親切な守衛さんでよかった。先ずは、黄色い標識通りに歩けばよい。

【地開講】黄色い線を歩いていけばと指示されてその通りに歩いた(はず)。看板に矢印があるのだらかそのまま行けばよい!、のだが、少し不安となり、歩いて来た人に尋ねる。紙に鉛筆で説明をしてくれるが、よくわからないので、「とにかくあそこを右ですね!」それだけ確認、道なりに階段を登る、

要所に矢印看板もある。


が、少し不安になる。たまたま通りかかった職員の方に尋ねる。
紙の裏に位置をエンピツで書いてくださるが、詳細過ぎて判らない。
「とにかくあそこを右に曲がって、階段を上るのですね」とだけ確認する。

階段を上ると、知っている人が歩いている。
お茶の水女子大と聞いて知っている人は、土屋賢二先生である。
土屋賢二先生の著作はどんな小さな本屋さんでも、ブックオフでもごそごそと見つかる。
例えば『棚から哲学』『汝みずからを笑え』『哲学者かく笑えり』『ソクラテスの口説き方』『紅茶を注文する方法』『簡単に断れない。』『ツチヤ学部長の弁明』『ツチヤの口車』といった本である。以前は読んだ本をDBに入れていたので、検索できるである。一番新しい本は、08年5月31日に読んでいたことがわかる。内容は忘れたが、笑った!という経験だけはしっかりと記憶されている。サスティナブル・イクスピアレンスである。
知っていると言っても、お会いしたことはない。御著作の中に出てくる、超ヘタクソな自画像でしかお顔もわからない。その絵にしても、おそらく予定文字数の文字が書けなくなったので原稿用紙に当り散らした落書きである。
【地開講】見かけた人がいる。菅家氏と、マツヤマさんと、学生が前方を右から左に通過中なのだ。 たまたまの遭遇なのである。わたしには、まだ運がある。地獄にホトケとはこのことである。

【地開講】わたしは、携帯不携帯なのである。

【地開講】遠慮して直接講義室に行こうとしたが、せっかくですからと、熊谷先生の研究室にまで同行させていただく。 わたしはおととい菅家氏に「聴講は可なりや?」とはたずねておいたが、優柔不断の性格で「参加します!」とは明言できなかったのである。

ついつい道草で迷ってしまったが、歩いている方は、土屋賢二先生ではなかった。菅家博昭氏とマツヤマさんである。あと一人、研究室の学生であろうか、女性の方である。お茶の水女子大であるので、「学生」であれば「女性」の筈である。
ついつい、土屋先生の屁理屈文章じみてしまう。菅家博昭氏はギターケースを携行している。3人でなにやら話しながら前方右方向から左方向に歩いている。
こちらには気付かない。あたりまえである、そのまま建物の入口に入ってしまいそうなので、2度ほど呼んでみると気付かれた。一旦ゼミの研究室にいらっしゃるという。畏れ多い、わたしは講義室でお会いしましょうと、言うと、せっかくですからご一緒にといわれて同行させていただく。
キャンパス内に入ったのは良いのだが、まだまだわたしはキャンパス内の若い女性、いやそうとも限らないかもしれないが、つまり、学生さんに「不審者」と誰何されるかもしれないのである。まさに、地獄にホトケ、後はわたしはカンケー者を装ってついていけばよいのである。


 菅家博昭氏は今回の講義について、「縁あって、」「熊谷圭知先生の授業・
地域開発論Ⅲのなかで」「会津学研究会の活動を中心に報告します。」と書か
れている。
東北学の赤坂憲雄先生も、お会いしたことはないが「縁」を大事にされていらっしゃる。それは偶然との邂逅のことである。それをこの様に表現されている。
なぜ、東北なのか--と、しばしば問われる。
答えに窮することは無い。幾通りかの答えは用意してある。
いくつかの偶然による促しがあり、あるいは、必然らしきものによる導きがあった。【東北学】(P.15)
 まさに、わたしも、この「いくつかの偶然による促し」と、それが「必然らしきもの」であったのではないかと勝手に確信してしまうのである。
わたしが、もしも携帯携帯者であったら、ここまでハラハラすることも無ければ、ここまでの熱い文章も決して書かれることはなかったのである。


研究室の並ぶ廊下で、マツヤマさんが「あっ」と声を出して気付いたモノ。
つられてシャッターを押した。納豆の苞(つと)だろうか、噂の卵入れだろうか、監視カメラのカモフラージュか、単なる冗談か?こら!

研究室にて、菅家博昭氏と熊谷先生のお話。
「ギターを持ってこられたんですか」「パンフレットにバンド歴30年と紹介されてましたので(笑)」
その後、助手の方がビデオ撮影の準備まで始められる。


エレベータの出入口に張り出されているセミナー案内。

講義室にて、開講前。

【地開講】QT @hanaarebaureshi お茶大 なむ 菅家さんの講義もうすぐ始まります。 まずは一曲。生ギター持参。

「まだ、皆さんと同じ年齢の頃に、作った唄です。」

【地開講】QT @ryo_com 菅家博昭氏 お茶の水女子大学 熊谷圭知先生のゼミ「会津/会津学と暮らしの聞き書き」講義。冒頭から作詞作曲した曲をギターを弾きつつ、2曲熱唱中。受講生約30名。

「この中で唄った『父』の年齢と同じ齢になりました。」

いかん、うるうるするので、窓の外でも見ていよう。
そして講義が始まった。

【地開講】QT @ryo_com 続きかすみ草が載ったメディアは全てチェックしているとの事。昭和村の映像。博士山の映像。村は標高730メートル。平均年齢70歳越。 snow life.slow life.long life. かすみ草 夏色の思い出 Be Green

PPT(パワーポイント)によるスライドは、100ページ準備されたという。
これは、講義で聞いたのではなく、Twitterに書かれていた。
当日の朝方まで、シナリオの推敲をされていたのである。
「このコピーライトは、今日いらっしゃっているマツヤマさんの作です」
マツヤマさんは、思わずメモの手を止めてハッとみあげた。わたしはその瞬間を逃さないのである。

【地開講】QT @ryo_com 続き かすみ草18色。 30日間店頭に立つ。子供にかすみ草を買ったという記憶を残すように努めている。「みんな大好き かすみ草」(沖縄・那覇市) 会津学の表紙にかすみ草のドライフラワー付けたら、50冊の追加注文。(地元の香りをつける ノベルティ

「奥会津書房」では個人出版のご本の一冊一冊に、ドライフラワーのカスミソウを付けて差上げたという。受取られた著者が、増刷を依頼されたという物語。
この意匠とそっくりのものは、恵比寿の某事務所の看板にも貼り付けられている。

【地開講】QT @ryo_com 続き 販促活動の方向性 7割基本(変えない)3割社会に対応(変化させる) 今日の本題「聞き書き」へ聞き書き体験。地元の老人の方言での話し。理解不能。聞取り不能。地元の人による、地元の人からの聞き書きが重要。言葉のハンディキャップが無い。


熊谷先生。

【地開講】QT @ryo_com 続き 販促活動の方向性 7割基本(変えない)3割社会に対応(変化させる) 今日の本題「聞き書き」へ聞き書き体験。地元の老人の方言での話し。理解不能。聞取り不能。地元の人による、地元の人からの聞き書きが重要。言葉のハンディキャップが無い。


地名の聞取り。

【地開講】QT @ryo_com 続き 100年後の小学生が理解できるよう聞き書きを行っている。ゼンマイ。フリードライ。水で戻し食べられる。軍用食。調査計画で様々な事が分かる。宮本常一氏。「人の見落としたものを見る。」その人が体験した者を聞く。

【地開講】QT @ryo_com 続き バクテリアを拒否している植物をなぜ私達は(昭和村)作っているのか。猛禽類(イヌワシ)の話。餌を探しているエリアは自然を残す様に要請する。開発するなという理由になる。子供(幼鳥)が暮らすエリアも残すように要請する。イヌワシの一日を記録

【地開講】QT @ryo_com 地質調査。からむし(苧麻)。越後村へ素材(繊維)を提供。聞き書きでわかった事。季節によって山での行動範囲が異なる。冬の方が行動範囲が広い。ホンカラムシ。野山でとれるからむしをノカラムシ。の2種類。沖縄・先島では7種類の苧麻が生息。クレグシ。

【地開講】QT @ryo_com 続き 宮古島下地正子氏。苧麻を作っている。竹富島・星野リゾート開発の話。アジラ遺構の話。雨が降って土が海へ流れ出さないような機能をしているのでは無いかと持説を話す。竹富島・星野リゾート開発には反対と話す。

【地開講】QT @ryo_com 続き ヒロロの話。 60年前のヒロロ。なぜ残しているのか。なぜとったか。どこでとったか。加工の仕方。身近な植物ほど研究されていない。「会津学」一年に一度発行。10年間予定。「じいちゃんありがとう」祖父母に写真を出してもらい、会話をするのが目的

これが、あのヒロロ。

アカソ。

【地開講】QT @ryo_com 質問タイム イナワラ。万能繊維。叩き加減で。 Q「山菜は豊富にあるところは個人が知っていて、人に教えないのでは?」 A「共有には限界がある。用途によって考える。」 Q「沖縄へ行った時は、聞き書きはできたのですか?」 A「全くわかりませんでした。



【地開講】QT @ryo_com 続き Q「身近なものほど気づかないと仰っていたのに、どうして今はそれに気づいたのか」 A「第三者に気づかされる事が多くある。地元と第三者との補完が重要。『静かにしてね。』との言葉は生きていて初めて気づいた。」

【地開講】QT @ryo_com 会津は全て国有林(戦争に負けてしまったので。)集落が所有している共有林。山はマイノリティが生きて行く上で重要な役割を果たしている。食料調達の源。「山が減る」という言葉に感銘を受けた。「ワイズユース」という言葉は人間中心の言葉。調査が出来ない

【地開講】QT @ryo_com 続き 熊谷圭知先生の言葉。開発。第三世界。声が小さく聞き取れない。宮内先生。聞取り体験の音声データの聞取りができた。長年通えば聞取り可能。 End

【地開講】QT @hanaarebaureshi 菅家さんの講義終了 質問もかなり深いものだった。これから有志の懇談会。
宮内先生。
講義後に紹介していただく。
「中学卒業まで大芦に住んでいました」
「大芦のどちらですか」
「えーと、大芦の入(はい)りっ口のとっかかりのあたりです」
「中見沢ですね」
クニの地名で話されると嬉しい。
歓談中風景を撮ろうと思っていたのに忘れてしまったので後姿だけでも。


【地開講】QT @hanaarebaureshi 懇談もおわり、これでお茶大を失礼します。懐かしい獅子葉の椿にも挨拶した。20年で2倍に成長し感無量。

【地開講】QT @hanaarebaureshi 茗荷谷駅からお茶大までずいぶん変わった。変わらないのは作楽会館くらいか。正門わきにそびえていた古いアパートメントも取り壊されていた。正門が小さく見えた。

【地開講】ありがとうございました。 QT @hkanke いま、終わったなう。大田市場に向かいます。 ←おそらく、午後9時19分也。

【地開講】講義中のリアルタイム議事録(ツイート)は、@ryo_comさんのご発言である。まったく的確な発言とまとめる力に感心です。 わたしは、ノートに落書きをしていたが、後で比べて反芻することにします。恐らく@ryo_comさんは馬、わたしは牛のような気がしてきた。

謝辞:ご関係各位の皆様、申し訳ありません。
こんな報告(←誰が報告せい!といったか(笑))になってしまいました。
本ブログ、重すぎるためか、改定中に2度ほどIEが落ちて(無応答)しまいました。
校正箇所(と追記予定箇所)が複数個所ありますが、これにて、ええい!公開版とさせていただきます。

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