別冊 恵比塵

「ふくしま和紙のはなし」歴春ふくしま文庫962024/10/11 21:50

「ふくしま和紙のはなし」歴春ふくしま文庫96 栗城正義 2001年7月15日第1刷
23年前に発刊された書籍。

和紙をテーマとする内容ですが、紙の歴史から説き起こして、福島県各地内にある(あった)和紙の事が書かれている。
その中では奥会津昭和村の「からむし和紙」の事まで書かれていて、序でにからむしの昔の昭和村(野尻郷)への移入の端緒を説明している。

// 古文書によると応永三年(一三九六)武蔵の国の住人岸惣兵衛が、野尻牛首城主山内信濃守俊行の家臣となって野尻郷に来たとき、からむしを植栽したとある。
以来六百年、昭和村の人たちは野生化するからむしを取り除きながら、純粋なからむしを守ってきた。
--(P.167)--

ただ、この史料は発見されていないらしい。
現在、文書として確認出来る確かな最古資料は江戸時代中期、宝暦6年(1756)の村内の青苧畑証文が最古の文書である。というのが、からむしに関わる方々の歴史認識となっている。
それで現在は「六百年の伝統を誇る昭和村のからむし」とか云う根拠無しのコピペ文章はだいぶ見掛けなくはなったらしい(笑)

※Facebook に同内容で投稿。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yebijin.asablo.jp/blog/2024/10/11/9723447/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

別冊 恵比塵