別冊 恵比塵

からむし織 見本市 11日目2010/02/26 23:32


見本市会場風景(2月26日)
おそらくスタッフとして来てくださっている、織姫OBが作った、ただ一品の作品。


見本市会場風景(2月26日)
会場の高機(たかはた)で、織った現物。毬状のモノは、セーターから毟(むしっ)た毛糸や綿ではありません。
実際に自分が織った分だけを貰ってみると、横糸の左右端の折り返しのでこぼこが気になったりします。
でも、「自分で織った!」ことと、織っているときの横糸をくぐらした時の感触が蘇(よみがえ)ります。
体験による記憶は、理屈ではないのですね、、、。

というようなことを、筆者の会社の社員が織体験(しおりつくり)をして、しみじみと話していました。
というようなふうに、筆者は解釈してしみじみと聞いたのでした。
ということにしておこう、少しだけ脚色入りですが(笑)。

見本市会場風景(2月26日)
カップ入りの心太(ところてん)とか、寒天とかフカヒレとかツバメの巣をふやかしているのではありません。
東京の空調の部屋ではこうするしかない。
何とか糸作りも見てもらいたい。織姫の創意工夫である。

見本市会場風景(2月26日)
会場の原麻は、乾燥して身をよじる。←おそらく観察者の誇大表現(嘘)です(笑)。


見本市会場風景(2月26日)
赤麻(あかそ)の展示品は、この帽子しかないかもしれない。
もっと赤いオリンダの展示瓶は、撮影者が意図して3つしかないように写している。

訂正です。10/02/28
展示のバックは材料がアカソでしたが、織姫OBのO女史に、この帽子はバッグの素材のアカソとは別物の「からむし」との指摘を受けました。訂正します。失礼しました。


見本市会場風景(2月26日)
村の織姫交流館で「苧(Cho)ブランド」商品などを、ご購入いただいたときに商品を入れる紙袋。
この手提げ紐が、ヒロロを手で縒(よ)った縄(紐)なのです。奥会津には、この紐を編みこんだバッグもあります。
今回の見本市では、ヒロロ(植物:菅(スゲ)の種類)の作品は展示されていませんが、是非とも開催中に見たいものです。


見本市会場風景(2月26日)
地機(じばた)で織ると、一冬(ひとふゆ)かかって、やっと織りあがる一反の布。



《おまけ》
『美の壷』(NHK教育:2010/02/26)より
『美の壷』(NHK教育:2010/02/26)より
『美の壷』(NHK教育:2010/02/26)より。しまった、事前に知っていたわけではないが見逃した。

『美の壷』(NHK教育:2010/02/26)より
これは青森の映像ですが、「会津学 Vol.4」には奥会津の事例が執筆されています。
勝手に断言していますが、番組は途中からしか見ていませんのです。すみません。←誰に謝る?(^^;

別冊 恵比塵