150422_苧環 ― 2015/05/03 10:05
簡便辞書に依りますと、このような記述があります。
【苧環】おだまき
糸によった麻を、中を空虚にし、丸く巻きつけたもの。おだま。
この状態の物を見た覚えがあるのですが、
これを昭和村では何と呼んでいるでしょうか。
糸にする前の原麻を裂いたものも、同じようにしてますよね。
この名前もわかりません、
どちらも違う名前があるのでしたら、両方の名前を教えて下さい。
展示室始めの植物繊維のところに、シナとオヒョウの苧環があります。
つないだ糸が中心部からするすると出てくる優れものです。
これを作ると、ヨツワク(糸巻き)がいりません。
ただ、昭和村ではつないだ糸を濡らして撚りをかけます。
それをこの苧環にすると乾かないため、ヨツワクに巻き返します。
ですから、昭和村ではこの状態のものを作りません。
ので、名前もありません。
それぞれの繊維と、それに合った作業工程で、昔の人はすごいと思います。
アイヌ語では「カタ(ク:小さいク)」というそうです。
また、昭和村で裂く前の原麻を小分けにしたものは、「手がらみ」と言います。
こちらは、つなぐ前の繊維を1本づつ取り出しやすくするものです。
苧:について
既にご存じかもしれませんが、植物繊維やその糸を「苧」と総称します。
それで、大麻でも、樹皮繊維でも「苧環」と言われます。
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