別冊

便乗:エゴマ|荏胡麻|じゅうねん2015/03/08 03:10

便乗:エゴマ|荏胡麻|じゅうねん

つい先日、エゴマ油が某テレビの放映で、日本国中で大ブームになってしまったという。
「エゴマ」「荏胡麻」「じゅうねん」と言えば、聞き捨てならない。
それで、『農業全書』というタイトルで抜書きをしているところに掲載した。

そして、本日(2015年3月7日)の某昭和村関係のブログでは、道の駅での「エゴマ油」も完売してしまったのだというのです。
わたしは、これもつい先日NHKテレビで見た「株式会社 限界集落」のことを思い出してしまいました。

地道な本ブログは、それに迎合したわけではないが、便乗して(笑)、ここに、文章だけを再掲します。
再掲した理由は、たまたま別のページ『農業全書』を閲覧して、そのページをコピペして印刷しようとすると、収拾がつかなくなって大迷惑をおかけすることを慮(おねんぱか)ったから、という理由だけです(((^^;


白蘇(ゑこ)

農業全書巻之四 菜之類 白蘇(ゑこ) 上方にてはゑごまと云ふ也 第十三』(P.172~173)

 白蘇は子を取りて油にする物なり。雨具などを調へ、さし笠にひくも皆此油なり。其外用多し。燈油にして光よき物なり。

 荏胡麻(えごま)は、種を取って、油にします。雨具などに塗ったり、さし笠に塗ったりするのも、この油でした。その外にも色々と用途があります。灯油にしても灯りがよいです。 

 是も白黒の二種あり。二色共に宜し。肥へたる細沙地取分けよし。すべて何土にても深く耕しこなしをき、苗四五寸の時、畦作りし、地の肥瘠を見合せ、がんぎを切り、一本づゝ種ゆる間七八寸、或は肥へたる地は一
尺餘も隔て、少し深くうへ、糞は何にても有るにまかせて多くも用ゆべし。厚く培ひ、芸りなど大かたにしをきても少しも草痛みもせず、よくさかゆるものなり。

色は白と黒と二色があります。どちらもよいです。生育は肥えた細かい砂地が特によいです。また、どんな土であっても、深く耕し土をこなしておいて、苗が4、5寸になる頃に畦つくりをして、土の肥え具合を見て、がんぎを切ります。一本ずつ植える間隔は7、8寸、肥えた土なら一尺位の間隔にして少し深めに植えます。
肥料はなんでもいいです、あるものでまんにゃせ(間に合わせ)て、大目にします。培いも厚くして、草取りなどはあらかたにしておいても、大丈夫です。結構よく育ちます。 

是なほ牛馬のさはる物にあらず。畠の端道ばたなど、牛馬の喰ふ穀のふせぎとなるべき所にうゆべし。

荏胡麻は、牛や馬は食べません。それなので、牛や馬に喰われてしまうような穀物の畑の脇や道端に植えると、ふせぎになります。 

 木かげ、物かげ、屋敷廻りの他の作り物のかつてよからぬ所にも大形には出來、殊に旱なが雨にも痛まず。
秋大風時分はいまだ花咲かずしてつぼみ、葉の間にあるゆへ、風損も大かたはなし。小鳥は少々付くといへども、他の鳥けだ物はそこなわず。

木の陰や物陰、屋敷まわりの他の作物の育ち難い場所であっても、普通に育ちます。
また、旱(ひでり)や長雨にも枯れたりしません。秋の台風の季節にもまだ開花しませんので、つぼみのままで葉っぱの間にあるので、風害も殆んどありません。小鳥などに少しは突付かれたりはしますが、他の鳥や動物は食べません。 

 大抵の地にてよく作り合わせぬれば、雑穀等の利分の及ぶ物にあらず。作るに造作なくして、極めて勝手よき物なり。土地餘計ある所にては、多く作るべし。

大抵の土で、きちんと栽培すると、他の雑穀よりも効率がよいです。作るにさほどの手間隙も要らず、作り勝手のよいものです。空いている土地があれば、沢山作りましょう。 

刈収むる事、時分の見合せ肝要なり。若し刈る時分過れば、忽に零落する。

さて、収穫時には、時節の見極めが大事です。刈取りのタイミングを逃すと、種は、たちまちこぼれ落ちてしまいます。 


 葉悉く黄になりて、本なりの子はやこぼれんとする時、朝露に刈り取り、下に莚を敷き、其上につみ置き、又上よりも莚などをおほひ、むして四五日して葉くさりたる時ふるひあげ、葉を落し、下にむしろをしき、照る日に一日二日干してうちとるべし。其後又干打つ事二三遍にして悉くおち盡くべし。

葉っぱが殆んど黄葉して、主茎の種がそろそろこぼれ落ちそうな時に、朝露のある時刻に刈り取って、下に莚(むしろ)を敷いて積んでいきます。その上からも蓆などで覆って、蒸しておきます。4、5日すると、葉が腐ってきますので、それ振い上げて、葉を落し、下に莚を敷いて1、2日は陽にあててから、叩いて収穫します。それでも残っている種があるので、乾かしては打ってを二三度繰返して、種を全部落します。 

 唐人は此油にて餅をあげ、又和物のかうばしなどにもすると見えたり。

唐の国では、この油で餅を揚げたり、また、あえもの(和物)の香りつけ(かうばし)にも使うらしいです。 

凡五穀三草などの外の作り物には利潤是に及ぶ物すくなし。土地多き所にては廣く作るべし。

五穀三草以外の作物では、こんなに効率のいい作物は少ないです。土地の空いている場所では、沢山育てるべきです。

 若しおほく作りては、内に取り込む事なり難きゆへ、胡麻の如く外にふきをき能く干たるを見て莚を敷きて打ちて取るべし。

もしも、大量に作って、作業場(庭)に取り込むことが出来ないほどの時には、胡麻の収穫と同じように、外(畑の中)で、立て掛けて(または屋根葺きの要領)乾燥させて、莚を敷いて、叩いて収穫します。 


※元URLには、2010年10月23日、奥会津昭和村の風景を載せています。
※「ジュウネンぶち日和」(10/10/23)として、本ブログの過去頁でも掲載しています。





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