別冊

120426_BSプレミアムで保科正之2012/04/28 21:11


〔BSプレミアム「会津の名君・保科正之」なうです!。9時まで。〕
とTweetしてみた。

便乗副読本(^^;
[抜書き] 『名君の碑(いしぶみ)』保科正之の生涯 http://www.kkjin.co.jp/boso010_110304.htm


便乗副読本(^^;
[抜書き]『保科正之』 http://www.kkjin.co.jp/boso010_110527.htm


たまたまこのNHKのBSプレミアムを見たのです。
見始めたときに、「なんでい!俺が読んだ本とそっくりだぞ!パクリか!」と思ったら、わたしが抜書きをした元の本の著者の中村さんが出演されていました。
すみません、わたしがパクッてました。ということでした。

120426_BSプレミアムで保科正之

 このような経緯から正之が推敲に推敲を重ねて作成し、大儒山崎闇斎にも添削を乞うて、寛文八年(一六六八)四月十一日に発表したのが「会津藩家訓(かきん)」十五ヵ条であった。
 これは、それからちょうど二百年後に勃発した戊辰戦争に会津藩が敗れ、明治新政府によって滅藩処分となる日まで、会津保科家(のち松平家)と会津藩士たちの精神的規範となっていたきわめて重要な文書である。だから煩を厭わずに全文を掲げるが、『家世実紀』巻之三十一に記載されたのは漢文(白文)であるため、『会津若松史』第二巻にある読み下し文の方を引用する。

一、大君の儀、一心大切に忠勤を存ずべく。列国の例を以て自ら処(お)るべからず。若(も)し二心を懐(いだ)かば、則(すなわ)ち我が子孫にあらず、面々決して従うべからず。
一、武備は怠るべからず。士を選ぶを本(もと)とすべし。上下の分を乱るべからず。
一、兄を敬い弟を愛すべし。
一、婦人女子の言、一切聞くべからず。
一、主を重んじ、法を畏(おそ)るべし。
一、家中は風儀を励むべし。
一、賄(まいない)を行ない、媚(こび)を求むべからず。
一、面々依怙贔屓(えこひいき)すべからず。
一、士を選ぶには、便辟便佞(べんべきべんねい)の者(心のねじ曲った者)を取るべからず。
一、賞罰は、家老の外、これに参加すべからず。若(も)し位を出ずる者あらば、これを厳格にすべし。
一、近侍者をして、人の善悪を告げしむべからず。
一、政事は、利害を以(もっ)て道理を抂(ま)ぐべからず。僉議(せんぎ)は、私意を挟(はさ)み人言を拒(ふさ)ぐべからず。思う所を蔵せず、以てこれを争うべし。甚だ相(あい)争うと雖(いえど)も、我意を介すべからず。
一、法を犯す者は、宥(ゆる)すべからず。
一、社倉は民のためにこれを置く、永利のためのものなり。歳饑(としう)えれば則ち発出(はっしゅつ)して、これを済(すく)うべし。これを他用すべからず。
一、若しその志を失ない、有楽を好み、驕奢を致し、士民をしてその所を失わしめば、則ち何の面目あって封印を戴(いただ)き、土地を領せんや。必らず上表蟄居(ちっきょ)すべし。
右十五件の旨堅くこれを相守り、以往(以後)、以て同職の者に申し伝うべきものなり。
  寛文八年戊申四月十一日     会津中将[印]
                       家老中

(『第三章 高遠・山形・会津の藩政/会津藩士の心構え』P.143~145)
『保科正之』中村彰彦・中公文庫





コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yebijin.asablo.jp/blog/2012/04/28/6427929/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

別冊