別冊

からむし織の里フェア・バスツアー・からむし畑見学編2010/07/24 02:11

■からむし織の里フェア・バスツアー・からむし畑見学編
午後の急な雨のため、実施が危ぶまれた。が、ほぼ予定通りにツアー開始。
バスは2台。1台はS市からいらっしゃった方々のバス。

からむし織りの里フェア・バスツアー・からむし畑見学編
だんだんよくなるトシオさんの名調子。

大芦のからむし畑
道はぬかるみ、間歇的に降る雨。

皆川吉三さんの実地説明。あいにくの雨で、少しはしょって集会所前で継続。

集会所の庭で、清水(代官清水?)と好評の甘梅。





親苧(おやそ)と陰苧(かげそ)とワタクシ(わたくし)の現物での説明。
皆さん、熱心にメモを取る。


葉を落としたからむしの幹、今年は雨と雷とで曲がってしまった幹がある。
畑ではある程度密集させて育てるので、折れることは無いが微妙なカーブ。
「それでもまっすぐに育てる技術があったのではないか」または「過去にも異常な天候年の対処技術があったのではないか」
「今年は特にそれらの伝承された対処技術が発現する(見られる)チャンスかも知れない」とK氏に事前に助言をいただいたのであるが、筆者の経験と知識ではそこまで踏み込んだ観察や質問が出来るレベルには程遠い。

からむし剥ぎの実演。

幹の切断(破断)面に注目。

真似してみるがうまくいかない。吉三さんの剥ぎ方には、左手の親指の位置に技が隠れている。

星為夫さん(からむし生産技術保存会会長)もいらっしゃった。



次は矢ノ原のカスミ草圃場へ。
移動中も、ガイド(トシオさん)の説明は続く。
ここでは、戊辰戦役で亡くなった官軍と会津藩のお墓の処遇の違いの解説など。

からむし織の里フェア・バスツアー・カスミ草圃場見学編2010/07/24 03:08


■からむし織の里フェア・バスツアー・カスミ草圃場見学編

からむし織りの里フェア・バスツアー・カスミ草圃場見学編
バスは大芦家前を通過。

「大芦家」は、今年(2010年)の春に役場を退職した佐藤孝雄さんが秋から営業開始予定のファーマーズカフェである。
雪解けから改修を始めてほぼ完成。あとは下水設備の管が繋がればインフラ整備は準備済み。
 ついでに宣伝をすると、ほぼ毎日更新中の大芦家のブログ
 佐藤孝雄のじねんと録(ファーマーズカフェ大芦家)
 http://zinento.exblog.jp/
 改修施工業者
 株式会社 芳賀沼製作
 http://www.haganuma.co.jp/
 大芦家のブログから改修工事の写真をウォッチングして転載している応援サイト
 ファーマーズカフェ・大芦家  -只今開店準備中-
 http://www.asahi-net.or.jp/~KD5J-IGRS/ooashiya/index.htm


赤田、釣り人

戊辰戦争の古戦場の跡。
会津若松の鶴ヶ城に篭城した会津藩が降伏した後でも、大芦では戦いが続いたそうです。
抵抗したのではなく、降伏の情報が伝わらなかった。携帯電話もなかった。

大芦戊辰戦争のことについては、地元の歴史家、昭和村佐倉の馬場勇吾さんが本を著作していらっしゃる。
『乱雲 戊辰の晩秋』(編著:馬場勇吾、刊行:昭和村教育委員会)という本である。
からむし織の里の「からむし工芸博物館」でも販売(取り扱い)しています。



矢ノ原、カスミ草の圃場。パイプハウス。


案内と解説は、川口普及所の長谷川先生。
今年から新しく赴任された。

左が長谷川先生。
このパイプハウスは、生産出荷用の圃場ではなく、調査研究用のハウス。
植付け時期をずらした各種のカスミ草が研究用に栽培されているので、区画によって開花のばらつきがある。

ビニールマルチの位置(穴)ごとに番号をつけて、いろんな条件設定をして比較観察している。



カスミ草の実。←嘘ですよ。
これは、カスミ草のパイプハウスの隣の畑。

ピンチの手法(技術)も公開。苗の摘心。


ピンチの手法(技術)も公開。摘心後の成長過程。



判りにくいが、フラワーネットの高さの調整手法。


染め色。畑では色はついていません。
染め色は刈取り後、生産者の作業所で選別(丈揃え、下部の葉除去、異物(虫等)排除確認)をして結束したものを、雪室(集荷場)への出荷前に染色用溶液に浸して吸い上げる。


矢ノ原の四季の写真案内。


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