別冊

5月3日、風景法事その他2010/05/10 00:58


5月3日、風景法事その他
5月3日朝、定点観測のつもりで、はげ山を写す。
小中津川集落の人は誰も気づいていないので、中央部の「雪形(YUKIGATA)」が、鍬の形になったので、畑を耕し始めてよい。という説を勝手に捏造してみる。
下方部の雪の塊の形は、後日のお楽しみ。

大気のぼんやりした映像がなんとも心地よいではないか。
これは撮影者の技量ではないのである。少しはあるかもしれないが(笑)


去年と同じ位置に車を止めていた釣り人がいたので声をかけてみた。
予想通り、去年もいらっしゃった釣り人である。暗いうちに郡山から出かけて来たという。
「流れがごんごんで、水が冷たいので、さっぱり釣れない」という。


川岸のカヤ、その奥は栗畑。


笹の群落、7月頃にこの葉を採取しておいて、来年の今頃の笹巻(ささまき)の笹にする。
今日(5月3日)食べた笹巻の笹は、去年の7月頃に採取して小屋の中で乾燥させた笹である。
去年食べた笹巻の笹は、一昨年の7月頃に採取して小屋の中で乾燥させた笹である。
一昨年の笹巻の笹は、ん、もう、よい!
「乾燥させた」と表現したが、その保存期間は特に乾燥具合を見て調整するわけではない。
小屋の中に吊るしておくだけである。笹巻を作るときには、水(お湯?)に浸して、湿り
具合を見て調整して、使いやすくする。たしか。


「さっぱり釣れない」といった釣り人と別れて少し歩くと、別の釣り人がいた。
竿が、ぎゅいんと曲がっていたが糸の先に掛かったのは魚類ではなかった。


ミツバチの巣箱?。六角堂の主人が作ったものらしい。


六角堂全景。この建物の所有者は、昭和村をこよなく愛してくださった故坂井二郎さん。
数年前から使われていないらしい。10年4月23日に逝去されたと聞いた。
直接お話をしたことはなかったが、昭和館の先代の故束原宗司氏や義兄の故束原健氏とは懇意の仲だったと思うのである。
黙祷。


「火」と、「土」と、「水」にも見える


「雪」(結晶)と、「風」(風車)と、結晶はまた「水」にも見える
ブログ大芦家(佐藤孝雄氏)によると、坂井二郎さんは20年ほど前に辞世の句を準備され、ご自分で戒名も書き残しておられたことも知れる。
『佐藤孝雄のじねんと録(ファーマーズカフェ大芦家)/辞世の句』にその写真が掲載されている。
zinento.exblog.jphttp://zinento.exblog.jp/14274351/

  土に臥(ふ)し 風を息(いき)し 水に浸(ひた)り 火に燃え
  春萌え 夏盛(さか)り 秋熟(う)れ 冬醸(かも)し
  いのちの渦 めぐりゆく
  いきものの素道行

  -現し世のいきものの営み- 一九八五年七月二十一日
                一九九一年九月二十七日訂 とある。

 戒名:業樹園土水乞士

 -合掌-

 
雪上で木を運ぶ橇(そり)発見。片側についた自然木を使用したハンドルの絶妙な形!


法事のお膳の準備。


ふきのとうのてんぷら。


祭壇の準備。


たいゆうさま(宮司、太夫)に、お供え物の位置などの確認して直していただく。

墓参り。


なおらいのお膳。
身内以外の賓客はいらっしゃらなくても、この品数をつくる。
亡くなった方への回向、ついぜんだからである。

佐藤庄市さん宅。
義弟のクルマで、おばさんを野尻まで送り届ける。
玄関脇に、切り干し大根。


佐藤庄市さん宅。
壁に立てかけてあったはしご。銘が書かれている。
「金山丸 佐藤庄市」とある。このあたりの地名は「元町」という。
「金山丸」は、元町の小字か、それとも屋号か、聞きそびれた。
寄ってけ!言われて、あがりこんでお茶をいただきながらしばしの懇談。


5月4日、朝の散歩2010/05/10 20:35


5月4日、朝の散歩
朝、日はまだ山を照らさないが、月を照らしいてる。


本日になって、急に桜などが開花し始める。
こぶしと桜。

旧診療所前の桜。いつもは一番遅く咲くというピンクの桜が先に咲いた。


はげ山裾野の桜。


進さんの家の入り口玄関脇。笹巻きを結束するヒロロか。

×ヒロロ、◎スゲ、のようです。
10/05/25 一部改定しました。

散歩中に前方から来たクルマが止まった。たくみさんだった。
これから家族で「水芭蕉祭り」に出かけるところだという。

生のたまちゃん、かづちゃん、もえちゃんに会う。
「おかちゃがごにょごにょ」と話しかけてくれるが、内容がわからない。
父(たくみさん)の翻訳によると、「おかあさんのお腹に、赤ちゃんがいるんだよ」と言っている、らしいのである。
助手席に見える人型の一部は、今度4人のおかあさんとなるたくみさんの奥さん。
顔が映っていないが、これだけでやさしい笑顔が見えるのである。
すばらしい家族風景の写真ではないか!特に撮影者を明記しておく(笑)→(撮影:恵比塵)

平地の葉が萌え始めている。木の種類がわからない(泣)


柳沢の途中、橋のそばの桜。


正面上部の薄緑が、ブナの地帯。、、ですよね。

上田、墓場下の桜。

上田地区の坪神様?の祠。


ハゲ山の雪形(YUKIGATA)を確認。

蔵の中。蓑(みの)だろうか、背負子(しょいこ)だろうか。

蔵の中。唐箕(とうみ)。おそらく数十年仕舞い込まれたままだと思う。

蔵の中。胴(どう)。川や堀に沈めておいて、魚(どじょう)を捕まえる道具。

気多神社近く、杉林。なぜか、アタゴオルのヒデヨシ(主人公のネコ)の顔に見えたので写す(笑)。
ヒデヨシは、いろんなものに乗り移って寝ていたりするのである。

気多神社近く、杉林。ナントカアオイだろうか。

コゴミ。ザルをゆすってコゴミの古皮をふるい落とす。
ザルの網目は用途によって大きさが違うことがわかる。
台所ではなく畑で作業することにより、土に戻す。

虹のような雲が出ていた。


5月4日、「からむし市」のからむし織の里(1/2)2010/05/10 22:23


5月4日、「からむし市」のからむし織の里にて
妻と散歩ということにして、からむし工芸博物館「からむし市」へ。
柱の陰に誰かがいるのだ!(笑)

「からむし市」。大芦の方の織った布を織姫がコラボした。との説明。

「からむし市」。あ、『田舎に泊まろう』で見かけた人だ。苧績み。

「からむし市」。製品を入れてあったざる。屋号が書かれている。

入り口脇の書架の一角。さりげなく、しかし、しっかりとした意思を感じるセレクションされた本たちである。


工芸博物館展示室内。韓国の「モシ」

工芸博物館展示室内。苧浸しだけに稲を植えていない水を張っただけの田んぼがあったのだ。
春に稲の苗を育てた田んぼだろうか。記憶にありそうななさそうな。

【訂正(ご指摘ありがとうございます)
アサのツケバ(浸け場)とは、水田ではなく、「つけば」です。水面下地面に草を生やし、泥が浮かないようにした構造の水田様の水たまりです。流水をかけながします。
苗を作った跡、というものではなく、アサ栽培産業時の専用のものです。


(追記)
からむしの「つけば」ではない。アサの「つけば」。
カラムシは刈り取りから原麻となるまで時間をかけられない、アサは時間をかける。ということがどこかに書かれていた。
アサの「つけば」はシオカラトンボやオニヤンマを捕った田んぼだ。網や釣竿を振って取った。
シオカラトンボは同じ田んぼ内で飛翔していた。オニヤンマは田んぼにつながる堀(沢)の方から時々巡回してきては、飛び去った。
上の神社の手前の田んぼも、それ(アサの「つけば」)だったのでは、だんだんと思い出してきそうである。

工芸博物館展示室内。

からむしの歴史年表パネル。
【昭和61年(1986年):第1回からむしフェア開催。
この年から民族文化映像研究所による自主制作記録映画の撮影が始まる(1988年、完成試写会)】とある。
公史には残らないその時(時代)の当事者の感情を思い感慨にふける。

織姫交流館内。「森商事」のオリジナルです。


織姫交流館内。東京の見本市でも好評だったOLINDA。

 ブログの写真アップの制限数により、いったんここまで。


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