別冊

からむし織 見本市 10日目2010/02/25 23:30



糸につむぐ
糸につむぐ(会場にて)


そしてつなぐ
 そしてつなぐ
 つなぐためには、湿らすために一度唇にはさんでくわえます。
からむしの原麻には「味がある」といいます。
相性のよいからむしは、はさんで滑らせた感触が素直で「甘み」があるという。
合わないからむしは、「少しイガイガ」する。


編み組細工の小笊(ザル)に入れた地機織の布。

少しレイアウトが変わった。編み組細工の小笊(ザル)に入れた地機織の布。

自分で作って自分で着ている織姫OBのMさん
生活衣類として自分で作って自分で着ている織姫OBのMさん。
プライスレスのモノづくり、おそらく展示品の反物よりも手間ひまはかかっているかもしれない。

(追記:2010/02/26)
写真のM女史の手作りの衣装の素材は、「からむしではありません」とのことでした。
からむし織かと誤解されやすい表現でした、すみません。


ブドウ蔓(つる)?を編んだ(編み組細工)バッグ
ブドウ蔓(つる)?を編んだ(編み組細工)バッグ。マタタビ、角の部分は笹かホウの木か竹か、意匠としてヒロロの縄(紐)も使っているかもしれない。
先日は赤麻(あかそ)のバッグが消えていたが、今日は白い青麻(あおそ)のバッグがあった場所には蔓編みのカゴが展示されている。

この棚の上にあった「オリンダ」の展示数も変わった(減った)気がするぞ。
さては、、、

このカゴは、昔は手提げではなく肩掛け紐付きで、弁当や小物を入れる運搬具である。化粧品などは入っていないが、山の生活でのハンドバッグである。
「ハンドバッグ」とはいえ、山の生活では歩行時に運搬具を手に持って(または腕にぶら下げて)移動することはない。
(想像です)山に行くときには弁当や水(エネルギーとしての食料)などが入って、山から戻るときにはきのこや山菜など(山からのいただき物)が入るのである。行きも帰りもおんなじ分だけである。
他には砥石(鎌や鉈を研ぐ)などの小道具を入れていた。
いただきものは、このバッグに入りきるだけで充分である。採取物も詰め放題などはもってのほか。そのために緩やかな固定容量しか収納出来ない形状になっている。笹の葉が緩衝材だったり、蕗(ふき)の葉が包装紙代わりである。
松茸、シメジ、舞茸、アケビ、山葡萄、山梨、ユリ根、コクワ、バライチゴ、などをそっと入れて里に戻るのである。(想像です)
製作材料緒元については、実は全然わかりません。写真ではなく、見本市会場実物を、見て、触って、感じてください。

着尺、反物のおいてあるコーナー

着尺、反物のおいてあるコーナー(畳の上)の品物は、桁を間違えないでください(笑)。タネも仕掛けもないまったく同じ素材、素(もと)となる加工前の材料(原麻)も頒布しています。

苧(ちょ)ブランド
苧(ちょ)ブランド製品。


小間物

からむし織で作った小間物製品。

会場メイン
13年ぶりに新調したというカタログはありますが、製作物(製品)としてまったく同じものはありえません。


松坂もめんの「しおり」
《おまけ》
朝日新聞夕刊で見た、松坂もめんの「しおり」。
会場では、高機(たかはた)を使って、本物のからむし糸を織る織体験コーナーがあります。
ご自分が織ったしおりは差し上げています。出来上がりは長方形です。
しおりを三角形にしてしまった、丸川商店さんのアイデアはすばらしい!

朝日新聞(マリオン21)さん!
「からむし織見本市」も取材してください(((^^;

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